知らせを受けた時のマナー
もしも!危篤の連絡を受けたら
親しい友人や知人の危篤…驚きと悲しみで混乱してしまいます。
危篤であるご連絡をいただくということは、ご家族が最期に会ってやって欲しいという願いも込め連絡をくれているわけですから、すぐに駆けつけたいですよね。
近親者や親しい友人の訃報
訃報の連絡を受けた場合は、故人やそのご家族との関係を考慮して対応しましょう。
いつ、どこで亡くなったのか?どこに伺えば会えるのか?(自宅ではなく葬祭施設も有)を確認して、地味な平服で、すぐに弔問に駆けつけます。
玄関でお悔やみを述べてから、あらためて通夜に伺うことを伝えましょう。お手伝い出来ることがあったら…と申し出てみることも。
『どうぞ』と対面を求められた場合のみお邪魔します。
故人との対面は?
故人と対面して欲しいと言われたら許しを得て、謹んで受けます。
白い布を勝手に上げることはタブー!故人の枕元に近づき、両手をついて一礼します。 遺族が白布を外したら、両手を膝の上において対面します。
故人に深く一礼。合掌して冥福を祈り、 少し下がって遺族に一礼します。
仕事関係者や知人の訃報
すぐには弔問しません。弔意を伝え、通夜、葬儀・告別式の時間と場所 等、必要なことを確認。
依頼されれば次に連絡をすべき方を聞いて、連絡役を引き受けましょう。
職場の方の場合は会社の指示に従い社内で連携を。
代理の方からの連絡をいただいた場合
必要なことを確認。(代理の方の名前や連絡先も!)
確認したいことがあっても取り込み中の遺族に直接電話やメールをするのは迷惑になりますから控えましょう。
すぐに弔問出来ない場合
訃報を受けても事情があって弔問出来ない時は、代理の方に通夜か葬儀に弔問してもらうか、弔電・手紙などの方法で弔意を伝えましょう。
遠方で弔問出来ない場合
弔電を打ち、お悔やみの手紙を添えて香典を郵送します。(宗教、宗派により不祝儀袋の表書きも異なりますから注意!)
後日、電話で詫びて先方の都合を確かめた上で弔問を。供物や供花は遺族の意向を確認しましょう。(担当する葬儀社に直接確認するのも良い)
☆
その他の注意ポイントは?
危篤の連絡を受け、遠方から駆けつける場合は、喪服等の準備はしますが…病院近くの駅のロッカーに入れて置く 等、先方に気付かれない配慮が必要です。
遺族を慰めたいと思うあまり、根掘り葉掘り聞くのも遠慮しましょう。(タブー例/何故、亡くなったの?どんな病気?etc.)
取り込み中、長電話や長居は迷惑。お悔やみの言葉と連絡をくれたことに感謝を伝えましょう。
「頑張って!元気を出して!」等、安易な言葉をかけるのも考えもの…辛く悲しい時は、ちょっとしたひと言で人は傷つきます。
装いのマナー
そもそも喪服とは?
もともと喪服とは、喪に服する遺族が着るもの。現在では悼む気持ちをあらわし、葬儀に参列する誰もが喪服を着ることが多くなりました。
一般会葬者として参列する際、通夜と葬儀では装いマナーは違いますか?
通夜は「急ぎかけつける」というものですから、喪服でなくても地味な服装であれば失礼ではありません。
一般会葬者としての弔事の装い(洋装)マナー
~男性~
【通夜の場合】
ダークグレーや濃紺などのスーツでもOK。但し、光沢のあるものやカラーシャツ、派手な柄・色のネクタイはNG。
勿論、ジーンズは避けましょう。仕事先から駆けつける場合もネクタイ&靴下は替えたいですね。
【葬儀の場合】
葬儀委員長をされる方は遺族側ですからモーニングコートを着用されることもありますが、男性は一般的に略礼装のブラックスーツに黒のネクタイ。靴下も靴も黒。
光沢や金具の付いたものはNG。
☆
その他の注意ポイントは?
喪章はブラックフォーマルにはつけません。喪章とは喪の期間であることをあらわすもので、通常は遺族や遺族側に立つ受付・世話人の方が左腕につけるものです。
パール以外のネクタイピン・ゴールドの時計やブレスレットは外し、ポケットチーフは黒もしくはつけない。ポケットの蓋(フラップ)は、室内では中に、屋外では外に出すのが正式。
~女性~
【通夜の場合】
黒やグレー、濃紺、ブラウン等の地味なワンピースやスーツ。仕事帰りにパンツスーツもカジュアルすぎないものであればOK。
【葬儀の場合】
黒無地のワンピース、アンサンブルなど、全身を黒で統一。長袖が原則ですが、夏は五分又は七分袖でも、式では上着を着用。
ミニスカートや肌を露出するノースリーブ、透け感光沢のあるものはNG。
☆
その他の注意ポイントは?
ノーメイクは避け、メイクは控えめに。派手なネイルや香水にも配慮を。長い髪の方はシンプルにまとめましょう。
ストッキングは黒かナチュラルなカラー(タイツはNG)。
アクセサリーもパールや光沢の無いブラックオニキスの一連(二連のネックレスは不幸が重なることを嫌う弔事では避けます)。結婚指輪以外は外しましょう。
靴やバッグも光沢のないもの。皮製品は殺生につながるため、本来は布製の黒が望ましいです。
ブーツやミュール、金具の付いたものはNG。傘やコート、ハンカチ、靴の汚れにも気をつけたいですね。
~学生~
制服がある場合は制服で。小さいお子様の場合もワイシャツやブラウスは白。靴下は白又は黒。靴も黒。
キャラクターものや派手なリボン等の髪飾りは避けましょう。
この服で良かったのかしら?と気にしてばかりでは悲しいですよね。大切なのは、「心」。悼む気持ちをあらわすのが弔事の装いのポイントです。
香典の作法
香典はいつ持っていくの?
香典という言葉は仏式ですから、神式やキリスト教式では言いません。
こちらでは一般会葬者として、通夜や葬儀に持参する金包みの言い方として香典とさせていただきます。
通夜・葬儀の両方に参列される場合は、通夜で渡された方が…。
福井の場合、会社関係の方は葬儀の指名焼香 等、受付で確認されることもあります。(通夜に寂しお見舞を持参される地域もあります)
香典について
本来、「香典」は「お香の代わりに、これでお香を買ってください(農村部では、米や野菜を持ち寄る風習もありました)」から意味が転じたものです。
昭和に入ってからは、金銭香典が一般的になり、遺族を支える支援(葬儀にかかる費用に充ててくださいとう相互扶助)の意味合いが強くなりました。
現代は、そういった意味も薄れ、「故人を偲び、お世話になった感謝を表す」為のものとなりつつあります。
また、親の代に貰っていても貰った時に香典返しをするのだからよいのではないか?という考え方や、亡くなった方との関係が遠いか近いかではなくて、知らせてくれた人との関係を考えるべきだとか、今後そういった付き合いが子供の代ではできないであろう心苦しさから、お葬式で香典を受け取らない「香典辞退」を表明される方もあります。
香典は気持ちの問題…とは言っても、弔問に伺う際に香典はどのくらい包んだらよいのだろう?金額によって故人との関係を決めるようで迷ってしまいませんか?
香典の金額は、金額が多ければ良いというものではありません。故人との生前の付き合いの度合い、贈る側の年齢や社会的地位、地域のしきたりなどによって違ってきます。
不安な場合は、親しい身内、社内、地域であれば周囲と相談されたほうがよいでしょう。
☆
香典の金額<一般的な目安>
友人・知人(※その家族も)…5000円
隣近所…3000円~5000円
会社関係(上司・同僚・部下※その家族も)・取引先関係…5000円~1万円
祖父母…1万円~3万円
両親…5万~10万円
兄弟・姉妹…3万円~5万円
おじ・おば・その他の親族…1万円
不祝儀袋のマナー
現在、市販の不祝儀袋を用いることが一般的ですが、宗教によって袋も表書きも違いますから注意しましょう。
袋に蓮の模様があるものは仏式。百合の花や十字架が入ったものはキリスト教式。弔事ではのしは付けません。(生ものの象徴)
仏式の場合
水引の結び方は結んだらほどけない結びきり。(不幸が二度とあって欲しくない)
水引の色は、黒白・双銀。表書きは「御香奠」「ご霊前」「ご仏前」※浄土真宗では「ご仏前」。
キリスト教式の場合
水引なしの白封筒。表書きは「お(御)花料」等。※宗派により別の表書きも有り。
神式の場合
水引は結びきり。水引の色は、双銀・双白 等。表書きは「御玉串料」「御榊料」「御神前」。
不祝儀袋はふくさに包んで
ポケットからむき出しで取り出すのはNG。慶事とは逆の包み方と覚えましょう。
右よりに袋を置いて、ふくさは右側から下→上を折り、最後に左側をかぶせます。
(紫は高貴な色として慶弔に使えます。)
☆
その他の注意ポイントは?
【表書きは?】
不祝儀袋に名字だけはNG。必ずフルネームで。名前は「ご霊前」より少し小さめに。
毛筆や筆ペンの薄墨で書きます。(悲しみの涙で墨も薄まるor急いで参りましたので墨がすれませんでした)
会社や連名で渡す時には、(株)と略さずに「○○株式会社 総務部一同」。
連名の場合、3名迄は氏名を書き(中央から左へ。目上の方から)それ以上の人数は、別紙(奉書紙・半紙orせめて便箋)に全員の住所&氏名を書いて、中包みに入れましょう。
【中包みの裏には?】
市販で印刷されているものは従い、郵便番号&住所&氏名を。
横書きの場合は算用数字で「金5,000円」※この場合は表側には金額を書かない。
金額を書く欄が無い時には中包みの表に、中央・縦 旧漢字で「金 参萬圓」。※最近では旧漢字でなくてもOK!
先方が整理をされる時に必要です。
【その他?】
新札は用意していたようで…と思う方は折り目を付けて。あまりにも古いお札は失礼ですので注意しましょう。金額は故人との関係で異なります。
「4」や「9」の数字はNG。(包む金額に応じて水引の凝り具合を) 不祝儀袋・上包みの折り返しは下向きにして下さい。(悲しみを流す)
無宗教でお別れ会 等の場合、表書きは「御花料」「志」。
不祝儀袋は相手の宗教に合わせることが基本ですが、宗教が分からない時は、確認されるかor蓮模様がない不祝儀袋に「ご霊前」。
ご厚志お断りってどうするの?
供物・供花の儀は一切ご辞退申し上げますって?
通夜・葬儀の通知や死亡広告でそのような一文がある場合。
福井では、社葬・団体葬 等で。※一般葬儀では少ない
このような場合は、供物や供花は贈らないようにします。
但し、香典を受け取らないという意味ではありませんから、香典は持参します。
ご厚志お断りって?
「ご厚志辞退」とあったときは、供物、供花、香典は受け取りませんという意味なので、供物・供花・香典は贈らないようにしますが、念の為、香典を持参し式場の受付の様子を見て、香典を渡すかどうかを判断するとよいでしょう。
「ご厚志お断り」の社葬や団体葬のあと、個人的に自宅に弔問する場合は、香典を持参しても宜しいかと…。
☆
供物・供花についての注意ポイントは?
供花(きょうか・くげ)の贈り方は?
必ず遺族の意向を世話役の方や担当葬儀社に聞いてから贈りましょう。(式場のスペースや状況により迷惑になる場合があります)
贈る場合…供花は通夜の前迄に届くように手配を。
(地域により葬祭施設・式場の関係で花環の大きさや形が違ったり、屋外に設置出来ない場合もあります。
関西の方で樒を依頼される方がありますが、福井では一般的に生花。)
遠方から贈る場合や自分で生花店に依頼する場合は、葬儀の宗教も伝えましょう。
白や淡い色の花を基本に、最近では故人の好きだったお花を贈る方も。
担当葬儀社に依頼するか、遺族から葬儀社に頼んでもらってもOK。(※キリスト教式では菊の花を使わず洋花 等)
供物の贈り方は?
供物は宗教や宗派により違いがありますから注意して下さい。
~仏式の場合~
日持ちのする果物や菓子篭、缶詰 等。ろうそくや線香、抹香といった仏具。
地域によってはお酒、野菜 というところも。故人の好きだったものを贈ることも。
~神式の場合~
日持ちのする果物や菓子篭、缶詰 等。海産物、酒、和菓子という地域もあります。葬家or担当葬儀社に尋ねた方が良いでしょう。
~キリスト教式の場合~
キリスト教式では一般的に供物はありません。
受付でのマナー
通夜について
通夜とは、本来 遺族や近親者、故人と深いかかわりをもつ人達が集まり、夜通し別れを惜しみ、故人の霊と遺族を慰めるためのものでした。ですから“通夜”と言うようになったそうです。
特に親しい関係でなければ通夜ではなく、告別式に参列するといわれていましたが、最近は通夜も葬儀・告別式も同じように「故人とお別れをする場」ととらえている人が増え、忙しい現代においては時間的にも弔問しやすい通夜に参列する方が多くなったようです。
一般的には、遺族から通夜の日程を知らされた場合、通夜と葬儀・告別式にも出席します。
一般会葬者として通夜に参列をする場合/受付でのマナー
最近の通夜は半通夜といって、夕刻から始まり約一時間の通夜式となります。
通夜ではまずご遺族の気持ちを考え、行動することが大切。悼む気持ちを大切に、失礼のないようにしましょう。
開式の10分前には式場に到着したいものです。会場に着いたら受付で香典を渡し、芳名帳に住所と氏名を記帳します。
故人と仕事上の関係があって名刺を差し出したほうがよい場合は、名刺を差し出します。
(上司の代理で参列をした時には、上司の名刺の右上に「弔」、自分の名刺には「代」と記します。また、名刺の左下を曲げることもあります。)
「このたびはご愁傷さまでございます。」「心からお悔やみ申し上げます。」とお悔やみを述べて香典をふくさからとり出します。
(受付の前でバッグや内ポケットから取り出して渡すべきではありません。)
ふくさは軽くたたんで「ご霊前に(ご仏前に)お供えください」と、表書きの文字が相手から読める向きにして両手で差し出します。
記帳を済ませたら「お参りさせていただきます」と述べ一礼して、式場に向かいます。
福井では、受付で記帳がない場合が多く、会葬御礼状とともに香典返し(即返し)を渡されることが一般的。この場合は「恐れ入ります」と両手で受け取りましょう。
~地域によってはこんなことも!~
香典とは別に通夜に“淋しお見舞”として饅頭などの菓子折りを持っていき遺族を慰める地域も。北海道では領収証を受付でもらいました。
ふくさをお盆のようにして上に香典をのせお返しの品とふくさが返される慣例がある地域も。
不幸事で渡したふくさが帰ってくることを嫌がる方もあります。
一般会葬者として葬儀・告別式に参列をする場合/受付でのマナー
通夜に弔問して香典を供えている場合は、受付でひと言そえましょう。
例)「昨日、通夜もお参りさせていただきました。」
☆
その他の注意ポイントは?
コートやショール、帽子などは受付の前に脱ぎ、クロークやハンガーがあれば大きな荷物とともに預けます。
傘を持っている場合は、傘たてもしくは荷物とともにクロークに預けます。
香典を預かったときは、受付でその旨を伝えましょう。夫や親、上司の代理で弔問するときは、受付で
本来参列すべき人の名前を書きます。その左下に小さく「代」と書きます。妻の場合は「内」でもかまいません。
仕事関係や懐かしい友人に会っても、そこではしゃいではいけません。名刺交換や仕事の話しをするのも失礼です。
お悔やみの言葉
通夜や告別式では、遺族に対してきちんとしたあいさつが必要です。
言葉遣いは心遣いと言われるように、もしもの時に慌てないように、お悔やみの言葉を覚えておきましょう。
悲しみに落ち込んでいる時は、ちょっとしたひと言でも心の傷になってしまいます。
言葉に消しゴムはききません。遺族に病状や死因についてあれこれ尋ねたり長々と話すことは迷惑になる場合もあります。
状況に応じて簡潔に悼む気持ちを伝えましょう。
こちらでは、一般会葬者として弔問の際の言葉を(仏式)シーン別にご紹介をさせていただきます。
訃報を聞いて駆けつけたとき
親しい方の訃報を受けて駆けつけた時、とり込んでいらっしゃる場合は、玄関先でお悔やみのあいさつだけをします。
「まことにご愁傷さまでございます。あまりに突然のお知らせで、いまだに信じられない気持でございます」
「このたびは、思いがけないお知らせをいただき、なんと申しあげてよろしいのか。心からお悔やみ申し上げます」
「何かお手伝いできることがございましたら、なんなりとお申しつけください」と、お手伝いを申し出てみるのもよいでしょう。
故人との対面を進められたら「お別れさせていただきます」「安らかなお顔ですね」と、謹んで受けてください。
通夜・葬儀・告別式の受付では?
受付係に香典を渡し「このたびはご愁傷さまでございます。(一礼)どうかご霊前(ご仏前)にお供えください」
遺族へ・お悔やみの言葉
「このたびはご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます」
「まことにご愁傷さまでございます。なんと申しあげてよいのか ご冥福をお祈りいたします」
☆
こんな場合には?
故人にお世話になった場合「ご生前には、いつもたいへんお世話になっておりました。心よりお悔やみ申し上げます」
長患いの場合「このたびはご愁傷さまでございます。ご看病のかいもなく、本当に残念でなりません」
急死の場合「突然のご不幸で、さぞお力落しのこととお察し申しあげます。どうかお気を強くお持ちください」
☆
弔事でさけたい言葉
~忌み言葉~
不幸が重なる「重ね言葉」はつかいません。(例/重ねる、かさべがさね、くれぐれも、しばしば、まだまだ、いよいよ)
くり返すことを連想させる言葉は、お悔やみや弔電ではつかいません。(例/再び、つづく、浮かばれぬ)
直接的表現は言いかえましょう。(例/死ぬ、死亡、死去 → ご逝去、ご永眠 生きているころ → お元気なころ ご生前)
~その他の注意ポイント~
故人の宗教と違う宗教用語は使わないようにします。
仏教式の言葉(例/冥福を祈る・成仏・ご冥福・ご供養・往生)は、他の宗教ではつかいません。
キリスト教式の場合は「安らかにお眠りください」等。
マナーは相手に対して心を伝える“カタチ”です。
オーバーな表現、冷静で流暢、準備していました!という話し方は、美しい言葉であっても遺族の心中を察すれば
ふさわしくありません。言葉がなくても心を込めて静かに優しく相手の目を見て黙って一礼をするだけで悼む気持ちが伝わります。
お別れ(通夜)の作法
仏式では「焼香と合掌」、神式は「玉串奉奠と拝礼」、キリスト教式は「献花に黙祷」でお別れを行います。
まず遺族の気持ちを考え、行動することが大切です。流れとマナーを覚えておき失礼のないようにしましょう。
通夜(仏式)のお別れの作法について
仏式の通夜の流れは、まず、喪主をはじめ参列者一同が着席。僧侶入場、読経、焼香。
喪主から席順に従い焼香を行います。法話をいただき喪主のあいさつ。通夜が終わった後、故人への供養と弔問客へのお礼として通夜ぶるまいの席が設けられます。
但し、進行内容は、宗派、地域慣例、式場のレイアウトや参列者の人数 等、状況によっても異なります。
福井では「廻り焼香」、式場での焼香は立礼というのが多くなりました。
一般参列者は、案内があれば前に進み、焼香を行い、終わった方から帰られます。
通夜ぶるまいは、親族や手伝ってもらった方のみで夜食をとってもらう流れが一般的です。他の地域で通夜に参列して通夜ぶるまいを遠慮してしまったという話を聞きましたが、誘われた時には席に着き、一口でも箸をつけるのがマナーです。(※長居は迷惑です)
焼香について
香には「線香」と「抹香」があります。仏式の通夜、葬儀・告別式では「抹香による焼香」が行われます。
焼香は立って行う場合と、座って行う場合があります。地域慣例または自宅式では、参列者間で香炉と香を回す「回し焼香」を行うこともあります。
立礼焼香の場合
2.
祭壇の前に進み、一歩手前で遺影を見つめて一礼。
3.
右手の指3本(親指、人差し指、中指)で抹香をつまみ、目の高さくらいまで上げます。
4.
抹香を静かに香炉にくべます。(※浄土真宗では、抹香を掲げずにそのまま香炉に)
7.
僧侶・喪主・遺族・弔問者に一礼して席に戻るor案内に従い退席します。
☆
抹香をいただく回数について
抹香をいただく回数は宗派によって違います。
浄土真宗本願寺派 … 1回
真宗大谷派 … 2回
浄土宗 … 1回~3回
真言宗 … 3回
天台宗・日蓮宗 … 1回もしくは3回 等。
Q)
故人の宗派と自分の宗派とどちらに合わせるの?
A)
特にこだわらなくてもよいと思います。作法よりも悼む気持ちが大切です。会葬者が多い場合は1回でもかまいません。
Q)
和室での通夜式、座って焼香をするときは、祭壇前の座布団ははずす?
A)
座布団に座って焼香します。はずさなくても失礼にはなりません。
お別れの作法(神式・キリスト教式)
神式では?
神式では、神葬祭と言い、初めに「遷霊の儀」(「御霊移し」とも)次に「納棺の儀」、「通夜祭の儀」を行います。
仏式の葬儀に相当するのは「葬場祭」と言います。神式のお別れ作法(一般参列者として)覚えておきたいことは、
「手水の儀」と「玉串奉奠」「拝礼」です。
~お手水の儀~
手水の儀は、地方により作法が違う場合があります。斎場(葬祭施設)では省略されることもありますが、神道の大事な儀式の一つ。
祭事に入る前に身のけがれを水で洗い清めるという意味があります。
2.
ひしゃくを持ちかえて右手を洗い身を清めます。
3.
再び持ちかえて左手に水を受け、口に含み、軽く口をすすぎます。
4.
左手をもう一度洗い、最後にひしゃくの柄を洗い、懐紙で口と手をふきます。
~玉串奉奠・拝礼~
玉串とは榊の枝に紙垂という紙片を下げたもので、祭壇に捧げて祈ります。
1.
遺族に一礼し、神官の前で一礼をして玉串を受け取り一礼。
2.
右手で茎の下の方を上から包むように、左手の手のひらに榊の葉をのせ、持ちます。
4.
目の高さに捧げ持ち上げ、右手を手前に引き玉串を縦にします。
5.
葉先を神前に向け左右の手を持ち替え、根元が神前に向くように時計回りに回します。
8.
音を立てないで2拍手(しのび手)のあと、深く一礼。
9.
2、3歩下がり身体の向きを改め神官・遺族に一礼します。
キリスト教式では?
通夜は日本独自のものですから、キリスト教には通夜はないといわれます。
通夜にあたる儀式を「通夜の祈り」「前夜式」と呼びます。進行はカトリックとプロテスタント、宗派により違います。
キリスト教式のお別れ作法(一般参列者として)覚えておきたいことは、「献花」と「黙祷」です。
~献花・黙祷~
2.
花の部分を右側(手のひらは上向き)にして、左手(手のひらは下向き)に茎がくるように受け取ります。
4.
茎が祭壇の方に向くように花を時計回りに回転させ(左の手のひらを上向きに持ちかえ)、献花台に捧げてから黙祷。
5.
前向きのまま2、3歩下がり、遺族へ一礼して席へ戻ります。
信者は十字を切りますが、信者でない場合は、指を組み合わせるか手を合わせ、頭を下げ、黙祷もしくは一礼でよいとされています。
葬儀・告別式での作法
通夜と同様に、葬儀・告別式も宗教・宗派、地域慣例により進行は異なりますが、こちらでは仏式の葬儀・告別式に一般会葬者として参列する際の作法についてご紹介をさせていただきます。
葬儀・告別式とは
本来、葬儀は宗教的な儀式で、遺族・近親者だけで行われます。
告別式は葬儀のあとに営まれ、故人と親交のあった人が別れを告げる儀式です。
ですから、一般の弔問者は告別式に参列するものでしたが、最近は葬儀・告別式と続けて執り行われることが多くなり、一般の弔問者も葬儀から参列します。
葬儀・告別式(仏式)の流れについて
仏式の葬儀・告別式の流れは、まず、喪主をはじめ参列者一同が着席。僧侶入場、読経、焼香。
弔辞や弔電は、焼香の前後に奉読。告別式閉式後は、遺族や近親者の最期のお別れ対面が行われます。
一般会葬者は式場の外で指示があるまで待機、出棺を見送ります。
覚えておきたいマナーについて
葬儀に出席する場合は開式時刻よりも早めに式場(斎場)へ着くようにしましょう。
通夜に参列をして香典を備えている場合は、受付でひと言「昨日、通夜もお参りさせていただきました。」と伝えて下さい。
案内に従い、一般会葬者席に着きます。この時、喪主や遺族のところまで行ってお悔やみを述べるのは控えましょう。黙礼にとどめておきます。知人や友人との私語も慎みます。
出棺まで外で待機する場合、よほど寒いとき以外コートを脱ぐのが礼儀です。雨が降っている場合は傘をさしますが、黒 等の地味な色の傘を持参して下さい。
出棺時、霊柩車が動き出したら合掌をして見送ります。
A)
遺族から同行を依頼された場合は、同行するのが礼儀ですが、
その場で自分から同行を申し出るのは、マイクロバスの席 等の都合もありますので差し控えましょう。
Q)
葬儀後、斎場から帰る際は往きと違う道を通らなければいけない?
A)
地域によってはそのような習わしがありますが、最近はあまりこだわる人はいないようです。
また、火葬場からの帰りは別の道を通るという場合もあります。
宗教、宗派によっても人が亡くなるという考え方が違います。
葬儀・告別式のマナー
お清めの塩は?
通夜や葬儀・告別式に参列した際に、会葬礼状と小袋に入った塩を渡されることがあります。
これは、「清め塩」といって、家に入るときなど玄関先でお清めの塩を身体にかけるという全国的な風習です。
仏教的なことに思われがちですが、実は「お清め」という考え方は神道からの風習だと言われています。
清める必要が有るか否かは、宗教や宗派、個人の考え方によって異なりますから、清めの塩を使わなくてもマナー違反ではありません。
使う場合、自宅に居る人にかけてもらいます。胸元、背中、足の順に。(自分でかけてもOK)
すぐに帰宅せず仕事に向かうときは、斎場を出たら足元に塩をまいて踏む方法もあります。
但し、葬儀参列後に職場に戻る場合は、喪服を着替えましょう。
香典返しが送られてきたら?
香典の金額また地域や状況によって異なりますが、福井では、即日返しが多いですから一般の参列者に香典返しが送られてくることは少ないようです。
忌明けに合わせて、遺族からあいさつ状と香典返しが送られてきた場合は、ハガキやメール 電話で「受け取りました」という報告をすると先方も安心されます。
近況を尋ねつつ、励ましの言葉を添えるのはOKですが、通常の進物と違いますから「ありがとう」「結構なものをいただいて…」という言葉は使いません。
これは、二度とあってはならない不幸に対し、礼を述べるのは失礼とされているからです。
Q)
私の兄の葬式の時、医者に安静にと言われ、通夜や葬式に参列する事ができませんでした。
主人に行ってもらったのですが、そんな時は無理しても行かねばならないの?
A)
近親者に不幸があった場合は、一般会葬者のように葬儀に参列する場合とは立場が異なります。
遺族の方々は、葬儀を執り行う側として、早急に葬儀に関する事柄を検討し決めなければいけないことが発生します。
通夜、葬儀でも、遺族側として弔問を受け、お礼を述べます。
ただ、この場合は、病気療養中(止むを得ない事情)なのですから、ご自身は、弔問を控え代理としてご主人が列席、
お身内に事情を説明されたのであれば周囲も理解されたことと思います。お身体が回復されてから、お参り下さい。
大切な方を失う精神的なショックは計りしれません。病状が悪化してしまっては、かえって周囲に気を使わせることになります。
近親者であっても、出産間近の方、高齢、病気療養中の場合は、無理に駆けつけることはお勧めできませんが、
葬儀社の担当者に相談をして、このようなカタチをとられた方もいらっしゃいます。
事例1)
長男である喪主が病気療養中でしたが、どうしても母を送りたいと葬儀社の担当者に相談。
親族控室から映像中継で会葬者に事情を説明、喪主の挨拶をされました。
事例2)
病気療養中で、駆けつけられないという遺族の手紙を司会者が通夜式前に代読されました。
Q)
一般会葬者(友人・知人・会社関係者 等)が、事情があってお葬式(※一般的な仏式の場合)に参列できない場合は、どのようにすれば良い?
A)
申し訳ないからと取り込み中の遺族に電話をかけるのは迷惑になります。
後日、電話で弔問できなかったことを詫び、先方の都合を確かめたうえで弔問します。
まず、訃報を受けたら、弔意を次のような方法で伝えましょう。
1.
代理の方(喪家と面識がなくても可)に通夜か葬儀に弔問してもらいます。
2.
遠方or代理の方を立てられず弔問できない場合は、弔電を打ち、香典を現金書留で郵送します。
※お悔やみと参列できない理由を手紙に書き添えます。)
3.
供物・供花は故人や喪家と関係が深い場合に供えることが多いようです。
(※花輪は会場によって並べられないこともあります。また、供物も地域により異なります。)
供物や供花を贈る際は、担当する葬儀社や世話役に確認しましょう。
Q)
喪中の相手に、うっかり年賀状を送ってしまったときは?
A)
年末に「喪中欠礼」のあいさつ状が届いたら(※届かなくても、不幸のあったことを知っている場合こちらからも年賀状を送りません。)
知らずに?うっかり?送ってしまった時は、失礼を詫びる手紙を出します。
A)
ごく親しい場合を除いて、こちらからお願いするのはNGです。
遺族から申し出があったら、故人が生前お世話になったことへのお礼の意味もありますから受け取りましょう。
もしも!こんなときどうするの?
事情があって通夜・葬儀に参列できない時には?
遠方や仕事の都合でどうしても参列できない時には弔電を打ち香典を郵送する等の方法で弔意を伝えます。
弔電のポイント
◇
弔電は、通夜の当日or葬儀の開式前までに届くように手配。(斎場名・開式時間は要確認)
◇
宛先名&差出人の氏名はフルネームで。(喪主宛に送るのが基本ですが、遺族の関係者であれば、その方宛に送ってもOK。
立場や関係が分かるように会社名や団体名、役職を入れます。)
◇
文面は故人や遺族との関係や状況により例文から選ぶorオリジナル文で哀悼の意を伝える。
※宛名の方と故人の続柄○○様の呼称に注意しましょう。
☆
弔電のこんな話
弔電をいただくことは遺族にとっては有難いことですが、数が多かったりしますと式中の紹介時間もさることながら紹介順 等、どちらを優先させるかについて遺族を悩ませる場合もあります。
弔電という本来の意味合いからすると欠席者優先。なかには、電文の最後に「弔電紹介は不要です」のコメント付弔電もあり、その方の心遣いを感じました。
香典を郵送する場合
郵送する場合、香典は不祝儀袋に包み現金書留で送ります。できればお悔やみと参列できないお詫びを手紙に書き添えましょう。
(例 心からお悔やみ申し上げます。すぐにお参りに伺えず申し訳なく思っております…)
もしも!弔事を依頼されたら?
遺族から弔事を頼まれたら、引き受けるのが礼儀です。
弔事のポイント
◇
内容は形式的なものでなくてもOK。故人と自分の関係・故人の人柄(エピソード 等)や功績を称え感謝の気持ちを素直に伝えましょう。
※ 遺族からテーマ(例/学生時代・仕事・趣味)を聞いておくと他の弔事の内容と重複しない。
◇
言葉は選びましょう。(故人の宗教と違う宗教用語はNG
例/仏式での「ご冥福」「ご供養」「成仏」等は、神式やキリスト教式では使いません)
忌み言葉や不幸が続く言葉も避けます。
◇
正式には、奉書紙に薄墨の毛筆で書きます。(※白い便箋or市販の弔事用紙でも可)
◇
弔事の読み方
2)
上包みを左手で支えて、右手で弔事をとり出す。
3)
上包みをたたみ、その上に弔事をのせ、胸の高さに捧げ持ち、右手で開きながら読む。
4)
読み終えたら、左手に持った上包みに弔辞を入れ、左手で閉じる。
5)
表書きの文字が祭壇に向くように両手で祭壇に供える。一礼。
弔事は故人に捧げる・感謝のカタチ
形式に沿ったものではなく、最近では、弔句や弔歌を捧げる方やお孫さんから大好きなおじいちゃんへお別れの演奏(トランペット)も…
哀悼の意を伝えるカタチは様々にあります。
Q)
香典袋にお金を入れたかどうか気になる場合は?
A)
そのままにせず、先方の受付係に問い合わせしましょう。(入れていなかった場合…丁寧に詫びて、あらためて香典を持参しましょう。)
A)
お祝いの贈りものではないので、贈ってもかまいません。
ただし、四十九日が明けていない場合は忌明け以降に「暑中お見舞い」として紅白の水引のしはかけず白無地又は略式の短冊に送り主の名前だけを書きます。
Q)
偲ぶ会の案内に平服でお越し下さいとあった場合、何を着て行く?
A)
服装は自由でかまいませんが、シンプルなデザインで地味な色の服装が無難でしょう。
光る素材のものや肌を露出するものは避けます。
(例/男性はダークスーツ、女性はスーツやワンピース)
A)
まず、「偲ぶ会」とは友人・知人の主宰で行われ、会費制で行われることが多いようです。
白封筒に表書きは「御花料」or「志」と毛筆か筆ペン(普通の墨)で書きます。
A)
そういう決まりはありませんが、地域によっては避けるところもあります。
昔はお葬式といえば重労働(手伝い 等で)でした。暑さや寒さも参列者にとっては辛いもの。
そういった過酷な場所で無理をしないように、妊婦の身体を気遣っての迷信からでしょうか。
(妊婦が火葬場へ行く時はお腹に鏡を忍ばせる地域も有り。鏡の力で邪気を跳ね返す!?)
法要のマナー
法要(法事)に招かれたら、事情の許すかぎり出席したいものです。故人を偲ぶとともに、親類らが一同に集い、旧交を温め合う機会でもあります。
また、大切な家族を失った遺族がどのように過ごしているか…どのように歩いていこうとしているかを話す…。
そして、その話しを聞くということは、明日への一歩を考える大切なひと時ではないでしょうか。
法要(法事)のマナーについて
まず、法要(法事)の案内状を受け取ったら、すみやかに返事を出しましょう。(施主側が会食 等、準備の都合があります)出欠の返信をするとともに、電話で連絡を入れると丁寧です。
また、法要(法事)は招待された人だけが参列するものなので、どんなに親しくても自分から問い合わせるのはNG。
やむをえない事情で欠席するときは、返信葉書にお詫びの一文を添え、電話でお詫びをします。
その場合は、法要の前日までに施主の自宅へ届くように手紙を添えて、供物料または供物などを送ります。
法要当日は、開始時間に遅れないように、ゆとりを持って到着し、まず遺族にあいさつをします。
遺族へのあいさつは、「ありがとうございます。」を避け、「本日はお招きいただきまして恐れ入ります。ご一緒にご供養させていただきます。」
法要の席では、大声で笑ったり、騒ぐことは慎み、故人の供養につとめたいものです。
A)
一周忌までの法要は、喪服に近いもの(男性/ブラックスーツ、女性/ブラックフォーマル)を着ますが、
以降は黒でなくても地味な平服(男性/紺やグレーのスーツ、女性/地味なスーツやワンピース)でかまいませんが、
三回忌までの法要は、略礼服の着用が無難でしょう。
案内状に「平服で」と記されていても、光る素材や派手なデザイン、カジュアルな服装は避けましょう。
Q)
法要後にホテルで行われる“偲ぶ会”に出席する際は、どんな服を着ればよいか?
A)
最近増えている“偲ぶ会”や“お別れ会”に出席する場合、案内状に「平服で」という指示があれば、
シンプルなデザインで控えめな色(濃紺・グレー)の無地のスーツやワンピースをお薦めします。
Q)
“偲ぶ会”に出席する時にいくらぐらい、どんな袋で持参すればよいか?
A)
規模や内容にもよりますが、食事代と供養代として見合う分を持参するとよいでしょう。
包みは、白無地袋(のし&水引はなし)に「御偲」「御花料」「志」と普通の墨で書きます。
A)
忘れてならないものは、数珠です。(仏事では欠かせない)そして、線香や菓子などの供物または供物料を持参します。
寺院などで行う場合は、供物は遺族が持ち帰らなければならないので供物料を包む方が多いようです。
品物のかけ紙は「御供」「御供物」。現金は不祝儀袋に入れ、ふくさに包んで持参します。
四十九日から一周忌までは黒白または双銀、黄白(関西地域)の結び切りの水引。
三回忌以降は黄白や青白の水引のものを使ってもよいでしょう。
表書きは、「御佛前(※四十九日以降)」。(※四十九日の前後に関係なく「御供」としてもよい)、
年忌法要のときは「御佛前」「御供物料」。
遺族に渡す際は、「ご仏前にお供えください」という言葉を添えます。
A)
地域や親族間の慣例により異なりますが、一般的には、香典の半額が目安とされます。
但し、会食がある場合は考慮した額を包みます。